建具・床・壁クロス
2021年6月18日 公開
Q.虫が多い夏に備えるために、網戸の掃除と張り替えの方法を教えてください。
本格的に暑くなる前に、網戸の掃除と張り替えを。
網戸は雨風が直接あたるところ。目立たなくてもホコリや汚れがついてきます。夏本番前に、網戸の汚れをキレイに落とし、破れや隙間がない新しい網にして、虫が多い季節をさわやかに気持ちよく迎えたいですね。
そこで今回は、網戸の掃除と張り替えの方法についてご紹介します。
網戸の掃除
ふだんのお手入れ
週に1度はホコリを払う
網戸についた砂やホコリをそのままにしておくと、風といっしょに室内に入り込んでしまいます。ちょっと風が吹いただけでも、網にホコリが付着しますから、こまめに掃除しておきましょう。
週に1度は、ポリバタキかやわらかいブラシでホコリを払います。ポリバタキは使う前にサッサッと振っておくと、静電気が起きてホコリを吸着しやすくなります。
掃除機でホコリを吸い取る
掃除機を使えば、周囲にホコリをまき散らさずに吸い取ることができます。網戸の片側に新聞紙を当て、反対側から網面に掃除機をかけるとホコリを吸いやすくなります。ブラシ付きのノズルなら、さらにきれいに取れます。
網は力をかけすぎるとたるんでしまいますので、なるべくブラシでこすらずに済むように、こまめにハタキなどでお掃除しておくほうが網が長持ちします。
汚れの落とし方
ホコリや汚れがこびりついてしまったら、次の方法で落とします。
スポンジに洗剤をつけて拭く
①スポンジを2個用意し、台所用洗剤か住まいの洗剤を薄めたものをつけて軽く絞り、網を両側からはさむようにしてこすります。ただし、力を入れすぎると網がたるむことがあるので、やさしくこすりましょう。
②その後、水拭きして洗剤分をキレイに落としてから、さらに乾拭きして水気を取ります。
網戸をはずして洗う
①網戸をレールからはずします。
【通常の窓】
1.網戸サッシ上部にあるはずれ止めのネジをゆるめ(網戸の側面にネジがあるタイプと網戸の室内側にネジがあるタイプがあります)、はずれ止めを下に下げます。
2.障子や襖をはずす要領で、網戸を持ち上げながら下のレール→上のレールの順にはずします。
【面格子付き窓】
1.網戸サッシ上部にあるはずれ止めのネジをゆるめ(網戸の側面にネジがあるタイプと網戸の室内側にネジがあるタイプがあります)、はずれ止めを下に下げます。
2.室外側から面格子の中に手を入れ、網戸をレールからはずします。
3.はずした網戸を横または下にスライドさせ、面格子と外壁のすき間から取り出します。
②水をつける前に、まず乾いたブラシなどでできるだけ砂やホコリを取り除いておきます。
③台所用洗剤か住まいの洗剤を水で薄めたものを、網戸ブラシか洗車ブラシなどにつけて、軽くこすって汚れを落とします。
④ホースで水をかけ、洗剤をキレイに洗い流します。
[注意]アルミのサッシ枠はアルカリに弱いので、アルカリ性の洗剤を使った場合は、サッシの枠もよく洗い流してください。洗剤を付着したままにしておくと腐食やサビの原因になります。
網戸の張り替え
網が破れたり、汚れが著しいときは、新しい網に貼り替えましょう。
①網戸を外します。
【通常の窓】
1.網戸サッシ上部にあるはずれ止めのネジをゆるめ(網戸の側面にネジがあるタイプと網戸の室内側にネジがあるタイプがあります)、はずれ止めを下に下げます。
2.障子や襖をはずす要領で、網戸を持ち上げながら下のレール→上のレールの順にはずします。
【面格子付き窓】
1.網戸サッシ上部にあるはずれ止めのネジをゆるめ(網戸の側面にネジがあるタイプと網戸の室内側にネジがあるタイプがあります)、はずれ止めを下に下げます。
2.室外側から面格子の中に手を入れ、網戸をレールからはずします。
3.はずした網戸を横または下にスライドさせ、面格子と外壁のすき間から取り出します。
②はずした網戸を平らな面に置き、マイナスドライバーなどを使って古いガスケットを溝から取り出し、古い網をはずします。
このときサッシ枠全体を洗い、ガスケットの溝もきれいにしておきましょう。
③新しい網をサッシより少し大きめに切り、網目と枠が平行になるようにして枠の上に広げ、ガスケットをはめ込みます。
【ゴム製ガスケットの場合】
1.ガスケットをピンと張って四隅と各辺の中心をはめて固定します。
2.網戸ローラーを使って網にたるみが出ないよう注意しながらはめ込みます。
【プラスチック製(棒状)のガスケットの場合】
1.両手の親指で押しながらはめて固定します。
2.最後に木片を当て金づちでたたいてはめ込みます。
④余分な網をカッターで切って完了です。網がたるんでいたら、ドライヤーの熱を遠めに当てるとピンとなります。
ドライヤーは近づけすぎないよう、遠くから平均的にかけましょう。