住まいの豆知識

2021年5月19日 公開

Q.暑くなってきましたが、室内でできる紫外線対策はありますか?

5月の紫外線は夏並み!家の中でのうっかり日やけには要注意です。

人の肌に与える影響の大きさから、近年特に注目されている紫外線。地上に届く紫外線には「紫外線A波(UVA)」と「紫外線B波(UVB)」の2種類あります。
紫外線というとギラギラした日差しが照り付ける夏というイメージが強いかもしれませんが、実は今の時期でもしっかりと対策をとる必要があるのです。また、家の中でも窓際などの陽当たりのいい場所にいるときには、窓を通して多くの紫外線が降り注いでいるので注意が必要です。
そこで今回は、2種類の紫外線の特徴 と 室内でできる紫外線対策 についてご紹介します。

2種類の紫外線の特徴は?

肌の奥まで届く「紫外線A波(UVA)」

紫外線A波(UVA)は、そのエネルギー自体は弱いものの、地上に届く量の多さから肌に大きな影響をもたらします。肌の奥「真皮」まで到達して肌の弾力を低下させるため、シミやシワ、たるみといった肌の老化現象を引き起こすと考えられています。
雲や窓ガラスを通り抜けやすいという性質を持っているため、曇りの日も日当たりの良い家の中でも対策が必要です。

肌を赤くする「紫外線B波(UVB)」

紫外線B波(UVB)は、地上に届く量は少ないですが、それ自体のエネルギーが強く、火傷のように赤くなったり(サンバーン)、メラニン色素が沈着して褐色になる(サンタン)ほか、シミやソバカスの原因にもなります。
日常生活の中で日傘を使うなどして、極力直接日光に当たらないように心がけることで、ある程度は防ぐことができます。

紫外線の室内への侵入を防ぐ3つの対策

紫外線は通常の自然光と同様に、窓から窓ガラスを透過して入ってきます。単板ガラスだと紫外線の約70%が透過します。
窓から入ってきた紫外線のほとんどは、床や壁に当たることで吸収されますが、一部は反射して室内側へ飛んでいきます。紫外線は光であるため部屋の中にとどまり続けるわけではありませんが、窓から光が入り続ける限り室内へ入ってきていることになります。
そのため、室内での紫外線対策には可能な限り、窓から入ってきた段階で対策をするのが最も効果的です。

カーテンやブラインドをつける

普段から窓につけているカーテンやブラインドは、十分に紫外線対策となっています。
カーテンやブラインドで紫外線を反射あるいは吸収させることで、窓際で紫外線を遮り、室内への侵入を防ぎます。光(可視光線)が透けないカーテンであれば、ほぼ100%の紫外線をカットします。ブラインドでも遮光した状態であれば、紫外線は通しません。
しかしカーテンやブラインドをつけると、部屋の中が暗くなり外の景色が見えなくなってしまいます。ですが最近では、紫外線遮光率の高いレースカーテンもあり、紫外線を約80~90%の紫外線をカットしつつ、明るさや眺望を確保することができます。

窓ガラスに紫外線カットフィルムを貼る

紫外線カットフィルムとは、光(可視光線)の多くを透過させ、紫外線のみをカットするフィルムです。窓に貼ることで、貼る前とほとんど変わらない明るさを維持できます。
デメリットとしては、多少青かったり黒かったりするため、部屋の雰囲気が少しかわってしまうことです。また、ガラスをきれいに洗ったり紫外線フィルムを裁断したりと上手に貼るのには手間がかかります。
そして、紫外線カットフィルムの貼り付けで最も注意すべきことは、「窓の熱割れ」です。製品によって異なりますが、たとえば単層の網入りガラスにはフィルムを貼ることができない場合があります。通常の単層ガラスやペアガラスでは問題ない場合がほとんどですが、貼り付け可能かどうかを十分に確認してから使用しましょう。

窓ガラスを紫外線カットガラスにする

遮熱機能があるLow-Eガラスは、紫外線カット機能も付いているため、窓ガラスの標準的な製品になりつつあります。紫外線フィルムを貼るよりも費用はかかってしまいますが、紫外線カットだけでなく、断熱や防音効果も持たせることができます。
費用を抑えたい場合には、リビングや寝室に面する窓や直接光が入りやすい南向きの窓だけを紫外線カットガラスにするなど、住まいでの生活スタイルを考えて、費用と効果のバランスを見て設置してみてはいかかでしょうか。

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