防災・防犯

2021年3月19日 公開

Q.在宅避難時の困り事とその対処法を教えてください。

災害時に自宅で待機する「在宅避難」の準備は、できていますか?

「災害時、避難所に行けば安心」と思われている方も少なくないはずです。しかし、「避難場所」には入れても、収容人数の問題で「避難所」では過ごせない恐れがあります。避難所に入れたとしても、プライバシーや衛生面の懸念やペットを連れて入れないなど、最適な避難環境が整っているとは言い切れません。
そこで今回は、在宅避難時にあると心強いアイテムと、起こるかもしれない困り事とその対処法をご紹介します。

在宅避難時に『あると心強いアイテム』

★ 太陽光発電

停電中も、日中はソーラー発電で電気が使えます。
※天候や発電状況によっては、電気が切れる場合があります。
※停電時、自立運転への切り替えが必要です。

★ 蓄電池

日中、ソーラー発電した電気を貯めて、夜間も非常用コンセントから電気を使えます。
※系統連系(蓄電池から電力会社への接続)の申請方法や、電力会社の方針により自動設定ができなくなる場合があります。また、対象は事前に計画されていたスイッチ・コンセントに限られます。
☆ニチコン※セキスイハイムの蓄電システム(12.0kWh)の場合、同時に最大5,000W使用可能!
・LED照明(10個):100W ・電気ケトル:900W ・エアコン:700W ・携帯電話充電:2台10W ・液晶テレビ:150W ・冷蔵庫:70W

★ エコキュート

断水の際、タンクに貯めておいたお湯を非常用水として使えます。3~5人用なら、370Lもの水を蓄えられます。

★ 電気自動車(EV)

大容量バッテリーを搭載し、蓄電池と同様に電気を取り出して使うことができます。

在宅避難時の困り事と対処法




1. 食事…食べ慣れないものがストレスに
[対処法]

○「ローリングストック」で備蓄した、腐りやすい冷蔵庫のモノなどを優先的に食べる。冷凍食品は自然解凍する。
○冷蔵庫はできるだけ開閉回数を減らし、保冷効果を維持する。
○食器を洗わずに済ませるために、使い捨ての紙皿や割り箸のほか、食器をラップで包む。
○2Lペットボトルなどで、1日成人1人あたり2~3Lの飲料水を保存しておく。

★『あると心強いアイテム』があれば

●電気ケトルや電子レンジを使い、冷凍食品やレトルト食品をあたためて食べられる。
●冷蔵庫は普段通りに使用可能。
●エコキュートのお湯で食器を洗える。
※エコキュートの水を飲む際は、必ず煮沸する。
※断水時はエコキュートは使えません。

2. 情報収集…充電が足りなくなってしまう
[対処法]

○スマートフォンをモバイルバッテリーや、手回し・ソーラー充電器で充電し、家族との連絡や情報収集に使う。
○手回しソーラー、乾電池式の携帯ラジオで情報収集する。

★『あると心強いアイテム』があれば

●非常用コンセントに電源タップをつけると、複数台のスマートフォンを充電(10W)できる。
●テレビ(150W)を見て、地域の状況や国の発する情報を収集できる。
●充電式の電池なら、予備の乾電池を用意しておかずに済む。

3. 清潔保持…汚れから、健康面に悪影響も
[対処法]

○手を洗う時は除菌シートや消毒液を使い、髪や体を洗う時は、ドライシャンプーや汗拭きシートを使う。
○マウスウォッシュで口内を清潔に保つ。

★『あると心強いアイテム』があれば

●蛇口やシャワーで、通常通りの手洗いや歯磨き、身体を洗うなどが可能。
●濡れタオルを電子レンジ(1,450W)であたためて蒸しタオルをつくり、顔や体を拭くことができる。

4. トイレ…流す水がなく、汚れる
[対処法]

○断水のみの場合は、トイレ1回につき12L程度の水を直接注ぎ洗浄する。
※メーカーによって異なる場合があります。
○上下水道が破裂している場合、水を流す際に汚水が逆流することもあるため、市販の非常用トイレを使う。成人1日あたり最低5回の準備を。

★『あると心強いアイテム』があれば

●断水のみの場合は、エコキュートの水を注ぐことで流せる。
●エコキュートのお湯で、赤ちゃんのお尻を拭いたり、シャワーを使い温水洗浄できる。

5. 配給品入手…一度にたくさん運べないかも
[対処法]

○水はアウトドア用のコンパクトに収納できるポリタンクや、バケツ・厚手のポリ袋を容器として使う。
○往復せずに済むように自動車や台車、キャリーカート、大きめのリュックなどでまとめて運ぶ。

★『あると心強いアイテム』があれば

●配給所が遠く、渋滞や路面崩壊が著しくない場合、ガソリンの心配をせずに電気自動車(EV)で配給を取りに行ける。
●車内ではエアコンや充電設備も使用可能。
※避難などの移動は、徒歩が原則です。

6. 体温調節…熱中症や体力低下の恐れが
[対処法]

○【夏】うちわや冷却スプレー、熱を冷ますシートで体を冷やす。
○【冬】カイロ、毛布を使い、防寒具のダウンジャケットを着用する。

★『あると心強いアイテム』があれば

●【夏】普段通り冷蔵庫(180W)で冷たい飲み物が飲める。扇風機(50W)やエアコン(700W)も利用可能。
●【冬】エアコンのほか、電気ケトル(1,250W)であたたかいスープを飲んだり、エコキュートのお湯を丈夫なボトルに入れて湯たんぽにできる。

7. 気分転換…緊張が続き、心身に疲労が
[対処法]

○子どもと遊ぶことで、大人も気分転換に。充電切れが心配な電子機器だけでなく、絵本やおもちゃ、カードゲームなども活用する。
○置き型と手持ちを兼ねたアウトドア用のランタンを使って、避難時のライトや読書灯に活用する。

★『あると心強いアイテム』があれば

●室内のあかり(100W)で、暗闇での生活による不安を払拭できる。
●テレビ(150W)やスマートフォン、タブレットで好きな番組などをみることでリラックスできる。

8. 防犯…治安悪化の可能性が
[対処法]

○必ず戸締りし、割れにくい防犯ガラスで破損を防ぐ。
○貴重品は肌身離さず持ち、特に女性は性犯罪を防ぐためにもユニセックスで動きやすいスウェットなどを着用する。
○防犯ブザーや笛を持ち歩き、懐中電灯やヘッドライトで夜道を照らす。

★『あると心強いアイテム』があれば

●室内のあかり(100W)や玄関灯を点けておくと、不在時にも周囲に人の気配を与えられ、帰宅時にも安心感が得られる。
●スマートフォンの充電(10W)を万全にしておくことで、万が一の際にすぐ連絡がとれる。

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