衛生
2020年12月18日 公開
Q.結露やカビの発生を防ぐ方法を教えてください。
結露やカビの発生は対策次第で抑えることができます。
冬場や梅雨の時期に壁や押し入れ、窓などに水滴が付着して垂れてくることがあります。これを結露といい、放っておくとカビが生えたり、押し入れの布団が濡れてしまうなどの被害が発生します。
人間が快適に過ごすうえで結露やカビの発生は完全にはなくなりませんが、24時間換気を活用するなどの様々な手段を組み合わせることで対策ができます。例えば、窓ガラスや窓枠に結露水が発生した場合は拭き取ってください。空気中の水分が減り、部屋の除湿に効果的です。
結露の防止対策
よく冬場に窓際で起こる結露が発生しにくい環境は、温度は18~22℃で湿度は40~60%です。
これから紹介する対策方法を組み合わせて行うことで、結露が起こりにくくなります。
換気を徹底しましょう
室内で洗濯物を干すと、多量の水蒸気が発生します。結露がひどい場合は換気扇・除湿器を使用してください。
石油ファンヒーターやガスストーブなどの開放型暖房器具からも、多量の水蒸気が発生します。結露がひどい場合は換気扇・除湿器を使用してください。
浴室にエア換気システムがない場合は、入浴後にお風呂のフタをして浴室のドアを閉めます。また、換気扇を1~2時間ほど回しましょう。
普段から24時間換気システムの給気口やキッチンの換気口を開けておきます。
キッチンでガスレンジやお湯を使用するときは換気扇を回します。
天気が良い日には、窓を少し開けて空気の入れ替えをしましょう。植物や水槽などがある場合は、とくに換気が必要です。
機器や設備を見直しましょう
結露のひどい部屋には、除湿器のご使用をおすすめします。
結露のひどい部屋では、加湿器を使用しないでください。
結露がひどい部屋に熱交換型換気扇を取り付けるのも、解決策のひとつです。アフターサービスにご相談ください。
その他
■ 暖房使用時
室温が高すぎて隣室との温度差が大きいと結露が発生しやすくなります。温度を低めに設定するか、暖房を使用していない部屋を適度に換気してください。
■ 押し入れ・クローゼット(温度は上がりにくいが、湿気が入ってくる場所)
床や壁面にすのこなどを敷くことによって通気性が良くなり、結露が起こりにくくなります。布団に含まれた湿気を除くために布団をこまめに干すようにしてください。乾燥剤を使ったり、たまに扉を開けておくと効果的です。
■ 地下収納
水分が発生するものを収納しないでください。布団はよく乾かしてからしまってください。付属の除湿器は常時電源を切らず、自動運転にしてください。旅行などで長時間家を空ける場合も、自動運転にしてください。
■ サッシ
カーテンやブラインドは空気の滞留を起こし結露の原因になります。多少開けておくか、こまめに開閉してください。
■ 家具
壁に接して家具を置くときは、5~10cmの隙間を開けて通気スペースを確保してください。
■ 内窓の設置
内窓をつけることで結露が起こりにくくなるのはもちろん、断熱効果も期待でき、エアコンなどの効きがよくなるので冷暖房費の削減につながります。「今ある窓につけるだけ」の施工が1日で終わる内窓もありますので、ご興味のある方はお気軽にファミエス事業部へお問い合わせください。
カビの防止対策
住まいを傷めることにもなるカビの繁殖条件は、適度な温度(20~30℃)と湿度(70~90%)、そしてホコリや髪の毛などの栄養分です。これらの条件を住まいから取り除き、カビの発生を防ぎましょう。
また、押し入れは就寝時にかいた汗(就寝時にはコップ1杯ほどの汗をかくといわれます)を吸収した布団を収納する場所なだけに、注意が必要です。
入浴直後
浴室全体に熱めのシャワーをかけて汚れを落とします。その後、冷たいシャワーをかけて熱気を逃がします。
乾いたやわらかい布で水滴を拭き取り、早く乾燥させるようにします。
1~2時間は換気扇を回し、湿気を溜めないようにします。24時間換気システムの場合、換気扇は常時作動させてください。
押し入れ
湿気の多い梅雨時などは、ふすまを全開にして扇風機で風を送り込み、換気します。
押し入れ用すのこを敷くか、壁と収納物の間に隙間をつくるようにして通気をよくします。
押し入れにシートを敷く際は、表面に汗をかきやすいビニール製のものは避け、湿気を吸収する紙製にします。防カビ効果のある防虫シートも市販されています。