健康

2020年8月18日 公開

Q.猛暑が続いていますが、ペットの熱中症対策としてできることはありますか?

夏を乗り切るために気を付けたいポイントを「イヌ」「ネコ」それぞれご紹介いたします。

地球温暖化の影響でしょうか、近年、夏といえば「熱中症」の話題がテレビなどで盛んに取り上げられるようになりました。猛暑が辛いのはペットだって同じこと。むしろ、「暑い」と訴えることもできず、体の仕組みからも夏の暑さはペットにとって人間以上に過酷な状況かもしれません。実際、熱中症が原因で命を落としてしまうペット達も年々増え続けているようです。
さあ、ここは飼い主さんの出番です!大事な家族の一員であるペットが元気に夏を乗り切るために気を付けたいポイントや、ペットにとって快適な環境づくりについてご紹介いたします。

「飼い主さんの気遣い」が予防の第一歩

 イヌやネコは汗腺が肉球など限られた部位にしかないため、人間のように全身で汗をかくことができません。そのため熱が体にこもりやすく、熱中症にかかるリスクは人間以上といわれています。
また、動物は本能的に「敵から身を守る」ために、自分の体の不調を隠そうとする習性を持っています。気づいたときにはもう手遅れだったなどということのないよう、これからの暑い季節は飼い主さんがこまめにペットの様子をチェックしてあげることが大切です。

こんな子は要注意!

■ 太っている

余分な脂肪が「断熱材」となって正常な体温冷却が妨げられます。獣医さんと相談しながら、無理のないダイエットを。

■ 呼吸器系、循環器系の病気がある

呼吸器系の病気があると冷却メカニズムが作動できず、容易に高体温となってしまいます。循環器系の病気は、心臓が拍出できる血液量が低下していて皮膚への血液循環が悪くなり、体温の放散を妨げます。

■ 老齢である

老齢化により体温調節が苦手になります。「呼吸が苦しそう」「体が熱い」「ぐったりしている」などのサインが見られたらすぐに受診を。

■ 車に乗る機会が多い

「閉め切った車内」でのお留守番はゼッタイNG!外気温が30℃の場合、車内は49℃、ダッシュボードの上は71℃にも達します。
加えて換気が不十分だと対流による冷却ができず、わずか1時間で死に至ることも珍しくありません。

イヌ編

イヌは肺にたまった暑い空気を吐き出し、涼しい空気を取り入れることで体温調節をしているため、気温や湿度が高いと肺に熱がこもってしまい調整が困難に。高温多湿はもちろん、温度と湿度、どちらか一方でも極端に高くなると熱中症を引き起こします。

お留守番のときには

たとえ窓を開けていても、真夏の室内はビニールハウスのような酷暑になることも。長時間にわたって家を空ける場合は、室内の温度管理(エアコンをつける等)を徹底しましょう。
もちろん、いつでも十分に水分補給ができるように、新鮮な水をたっぷり用意しておきましょう。

お散歩のときには

 特に気を付けたいのが時間帯。早朝や夜など、必ず涼しい時間帯を選んで行います。たとえ夜でも、風のない熱帯夜は地面に熱気が残っている場合があるため、まず飼い主さんがアスファルトを触って熱さを確認しましょう。

環境の変化に要注意

昨日まで涼しい場所にいたのに、急に暑い場所へ移動させたなど、環境の変化に体が順応できずに熱中症を引き起こすこともあります。また、知らない人が家の中に入ってきたときなど、威嚇や興奮のために吠え続けることがありますが、これも熱中症の原因になるとされています(興奮による体温上昇)。

マッサージで食欲UP!

体力を消耗したワンちゃんのお腹や背中をマッサージしてあげることで、消化器官が正常に活動し、食欲アップにつながります。

■ 背中

・左右の2本の指の腹で、脊柱を挟むように軽く圧迫(強く押しすぎないよう注意)。
・左右の4本の指の腹で、肋骨の間の筋肉をお腹に向かって押し滑らせる。ピクピク反応があれば、そこに老廃物が溜まっているサインなので、繰り返しやさしくマッサージ。

■ お腹

・首の付け根からお腹に向かって、手のひらでゆっくり撫でる。
・下腹部を時計回りに円を描くように手のひら全体でゆっくりと刺激する。

ビタミンB1&水分補給に最適!手づくり「スープご飯」
■ 材料(体重5kgのイヌの一日量)

・水…250cc
・豚肉…100g
・豆腐(絹)…50g または 豆腐(木綿)…40g
・にんじん…50g
・チンゲンサイ…30g
・しいたけ…1個
・ごはん…50g
・卵…1個
・サラダ油…少々

■ 作り方

1. 豚肉は1口大に、にんじん、チンゲンサイ、しいたけは細かく切って炒める。
2. 水250cc、豆腐、ごはん、溶き卵を加え、沸騰したら火を止めて冷ます。

※イヌの1日の水分量の目安は「体重×0.05~0.07」です。
ドライフードなら0.07、手づくり食なら0.05を目安に計算しましょう。
但し、仔イヌの場合は0.08を目安とします。

ネコ編

ネコはイヌよりも暑さには多少強いものの、多湿は苦手。また、自分の体を舐めて体温を下げるという習性があり、イヌのように呼吸での体温調整はあまり行いません。
そのため、ネコが「ハアハア」と呼吸をしているときは、かなり危険な状態と考えられます。

涼しさ求めて暑い場所へ!?

 暑さを感じると別の場所に移動します。ところが、ネコが好むのは「高いところ」。高い場所は上昇した熱気が溜まりやすいため、涼しさを求めて移動したはずが、逆効果になってしまうことが多いそうです。そこで、ネコがよくのぼる場所(棚の上等)にペット専用の冷却マットを敷いたり、サーキュレーターや扇風機で空気を循環させるなどの工夫をしてあげましょう。

脱水には要注意

イヌと比べてあまり水を飲まないネコ。けれども体の水分が蒸発しやすい夏場に飲水量が足りないと、夏バテや体調不良につながります。そのため、ネコが好んでいく場所ごと水飲み容器を置き、飲みたいと感じた時にすぐに飲めるような環境を整えてあげましょう。水の中に氷を入れておくと、ひんやり感が気に入ってよく飲んでくれることも多いそうです。

ペットのためのリフォームもお気軽にご相談ください。

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