衛生

2025年2月16日 公開

Q.畳のカビが気になります。キレイに落とす方法はありますか?

カビの種類を見極めて、正しい方法でキレイにしましょう。

梅雨や台風シーズンなどじめじめした季節に増殖するカビ。畳にカビが生えると見た目にも健康にもよくありません。畳にカビが生えたらすぐに対処したいところです。

そこで今回は、畳に生えたカビの掃除方法とカビの予防方法をご紹介します。

畳にカビが生える原因とは

畳にカビが発生する原因を4つご紹介します。

原因1:湿度、温度が高い

カビが発生する大きな要因は、部屋の湿度と温度です。カビは、空気中の湿度が60%以上で室温20~30℃の環境を好むため、雨が多い梅雨の時期や台風のときに増殖しやすくなります。冬でも加湿器で部屋中に水分を行き渡らせると蒸発しないまま畳に付着してしまうこともあるため、使い方に注意が必要です。

原因2:十分な換気ができていない

室内の換気を怠ると室内の湿度や温度が高いままになり、い草が湿気を吸い過ぎてしまうのでカビの発生につながります。間取りの関係で部屋の中に日光や風が入らない方は要注意です。

原因3:汚れが蓄積されている

カビは人間の皮脂やアカ、またハウスダストから養分を摂取して増殖します。畳の上に横たわったり、裸足で歩いたりするだけでも、知らないうちに見えない皮脂やアカが落ちて溜まってしまいます。

原因4:布団を敷きっぱなしにしている

和室を寝室として使っている人は、寝ている間にかいた汗を布団が吸収するので、布団やマットレスを敷いたままにしておくと畳にカビが増殖してしまいます。布団をあまり干さない人も要注意です。

畳に生えるカビの種類

畳に生えるカビは主に3種類です。「これはカビなの?」と思ったら、それぞれの特徴や畳の状態をよく見て見分けましょう。

緑のカビ

ツチアオカビと呼ばれる、パンやお餅などに生える身近なカビです。
軽度のカビなので、比較的簡単に落とすことができます。

白いカビ

いたるところに発生するふわふわした白カビは、緑のカビの仲間です。
こちらも軽度のカビで簡単に掃除で落とすことができます。

黒いカビ

お風呂場の壁や窓のサッシに出やすい黒カビ。畳にも見られ、喘息やアレルギーの原因となる恐れがあります。
黒カビはアルコールや熱に弱いですが、別の場所にまた生えてくることも。こまめな掃除が大切です。

カビの種類別 カビ取り方法

ここからは畳のカビ汚れの掃除方法を、手順にそって解説します。
カビは胞子が飛んで色々なところで増殖してしまうので、「できてしまったカビ汚れはすぐに落とす!」を実践しましょう。

【緑カビ・白カビ】畳のうっすらカビ

畳の上にうっすらとカビが生えているような軽度のカビの場合は、エタノールもしくはお酢で拭き取ります。

用意するもの
  • エタノール(濃度70~80%。または無水エタノールと精製水を8:2で混ぜたもの)もしくはお酢(原液)
  • 空のスプレーボトル
  • 雑巾
  • ゴム手袋
  • マスク
掃除手順

① 部屋の中を換気する・乾燥させる
室内に浮遊しているカビの胞子をある程度室外に追い出すことができます。
・天気の良い日:窓を開けたり換気扇を回すなどして、部屋の風通しをよくします。
・天気の悪い日:エアコンの除湿機能や除湿機を使用します。

② エタノールもしくはお酢を畳にスプレーし20分程放置
カビ全体にエタノールもしくはお酢を吹き付けたら、まずはカビと馴染ませるために時間を置きます。
カビの根までアルコールの殺菌作用が働くため、カビを除去しやすくなります。

③ スプレーしたところを雑巾で拭き取る

④ 再度スプレーを振りかけて仕上げに拭く
カビを除去し終えたら、カビの生えていた箇所にエタノールを吹き付けて、乾いた雑巾で拭き取ります。
このとき畳の目に沿って拭くと、目の奥にまで消毒作用が行き渡りやすくなります。

⑤ 乾燥させる
部屋の窓の開放や換気扇などはそのままにしておき、畳をしっかり乾燥させます。

【黒カビ】畳の頑固なカビ

畳に黒カビが生えている場合、エタノールでの除去は難しいので、カビを中和できる重曹を使用します。

用意するもの
  • 重曹
  • エタノール(濃度70~80%。または無水エタノールと精製水を8:2で混ぜたもの)もしくはお酢(原液)
  • 空のスプレーボトル
  • 雑巾
  • ゴム手袋
  • マスク
  • 歯ブラシ
掃除手順

① 部屋の中を換気する・乾燥させる
室内に浮遊しているカビの胞子をある程度室外に追い出すことができます。
・天気の良い日:窓を開けたり換気扇を回すなどして、部屋の風通しをよくします。
・天気の悪い日:エアコンの除湿機能や除湿機を使用します。

② 畳の黒カビに重曹を振りかける
黒カビの発生によって畳が黒ずんでいる場合は、重曹を粉のまま振りかけ、その上からエタノールを吹き付けます。
※重曹は畳が変色する恐れがあるので、黒カビが生えている箇所にピンポイントで使用します。黒カビの範囲が狭い場合は綿棒などを使いましょう。

③ 歯ブラシで畳の目のカビをかき出す
使い古しの歯ブラシで畳の目に入り込んだカビをかき出します。
このとき、あまり力を入れてほじくり出すようにしてしまうと畳を傷めてしまうので、優しく擦るようにしてください。

④ 再度スプレーを振りかけて仕上げに拭く
カビが取れるまで②と③の作業を繰り返し、再度スプレーを振りかけて仕上げに拭きます。
掃除後はよく乾燥させましょう。

畳のカビの予防方法 5選

「せっかくカビを掃除したのに、またすぐカビが生えてしまった」ということが起きないよう、畳がある部屋をカビが繁殖しにくい環境にして、カビの発生率をぐっと下げましょう。
畳にカビを寄せ付けないための5つの予防方法をご紹介します。

風通しをよくして湿度を下げる

カビは70%以上の高い湿度を好むので、畳のある部屋には湿気をこもらせないようにしましょう。
天気の良い日は窓を開け、あれば換気扇やサーキュレーターを使用し、空気の入れ替えを行います。

こまめに掃除をする

ホコリや汚れはカビ菌の栄養分になるため、こまめに畳を掃除することはカビ対策に効果的です。定期的に掃除機をかけて汚れをためないようにしましょう。
掃除機をかける際は、畳の目に沿って優しくかけるようにすると、目の中のホコリが取れるうえ、畳を傷めません。

お酢で畳を拭く

お酢には殺菌作用があり、カビを予防する効果があります。
お酢を含ませた雑巾で畳全体を畳の目に沿って拭くだけで、非常に効果の高いカビ対策となります。

お酢で拭く方法
  1. 掃除機でホコリを取る
  2. バケツ一杯のお湯に大さじ2杯のお酢を入れる
  3. 雑巾に含ませて固く絞る
  4. 雑巾で畳全体を畳の目に沿って拭く

酢には消臭効果もあるため、「カビは見当たらないけどなんだかカビ臭い」といった場合にもおすすめの方法です。

寝室の布団はこまめにお手入れを

布団が吸収した寝汗によってカビが繁殖してしまうケースが多いため、こまめに天日干しや布団乾燥機を使用し、布団の湿気を逃がしましょう。

布団の奥の水分を蒸発させる干し方
  1. 1時間ほど干す
  2. 裏返しにして、もう1時間外の風に当てる
畳の上へ直に布団を敷かない工夫を

畳に直に布団を敷かず、畳と布団の間に「すのこ」を敷いて空間を作れば、畳が湿気を吸わなくなるので、カビの発生を大幅に抑えることができます。
すのこと布団の間に市販の防湿シートを敷くとさらに効果的です。

布団の敷きっぱなしはNG

敷布団と畳の間の湿気が抜けず、カビにとってはパラダイスともいえる環境になるため、布団の敷きっぱなしは絶対にNGです。
布団の敷きっぱなしと湿気を防ぐのにおすすめなのが布団用のコンパクトな物干しです。場所も取らず朝起きたらさっと布団をかけるだけで、布団自体のカビを防ぎつつ畳も外気にさらして乾燥させることができます。

カーペットを敷く場合は防湿シートを

畳の上にカーペットを敷くと、畳がフタされてしまい、湿気がこもりやすくなってしまいます。
畳のカビ予防のためには、できれば畳の上に敷物は避けた方がよいですが、どうしても敷きたい場合はカーペットの下に市販の防湿シートを敷きましょう。シートが湿気を吸収することで畳が吸い込む水分が減るので、カビの繁殖を抑えることができます。
また、カビとともに繁殖しやすいのがダニですが、防虫の効果もある防湿シートを使えば、ダニ対策にもなるのでおすすめです。

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