防災・防犯

2024年10月18日 公開

Q.家でできる地震対策を教えてください。

突然の地震に備えて、大切な命を守る対策をしっかりしましょう。

小さい規模の地震を含めると地震の起きないところは無いといわれているほど、日本は地震の多い国です。2011年に起こった東日本大震災は日本に大きな爪痕を残し、2022年には、震度5弱以上の大きな地震が15回も発生しています。
対策をしなければいけないとわかっていても、具体的な対策がわからない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、地震の危険性とご家庭でできる地震対策をご紹介します。

家具・家電がもたらす危険

1995年に起きた阪神・淡路大震災では、住宅内部での被害が多く、負傷者の約半数(46%)は「家具の転倒、落下」が原因だったというデータがあります。
ガラスの飛散によって負傷した人(29%)を含めると、なんとおおよそ4分の3の人が家具やガラス飛散が原因でけがをしたということになります。

阪神・淡路大震災のけがの約50%は家具転倒によるもの

つまり、家具をしっかりと固定してガラスの飛散防止対策を行えば、震災のときにほとんどの人はけがをせずに済むのです。万一に備えて、家の中と外の防災対策をしていきましょう。

家の中でできる地震対策

近年発生した地震でけがをした方の約3~5割が家具の転倒・落下によるものが原因といわれていますが、地震時に家の中でけがをする原因として

  • 背の高い、重い家具が倒れる
  • 食器や窓ガラスが割れ飛散する
  • 収納されているものが飛び出して落下する

以上のことが考えられます。

家具によっては扉にロックがついていて揺れても簡単に開かないようなものもありますが、すべての家具についているわけではありません。また、直接的にけがをする以外にも、倒れた家具で扉が開かなくなって避難できない可能性も考えられます。
以下では、室内でできる地震対策をご紹介します。

家具の転倒防止

家具の転倒防止対策のおすすめはホームセンターで市販されているL字家具を使用して、壁と家具で固定する方法です。取り付ける際は、壁の中に埋もれている柱にしっかり取り付けた方が転倒防止効果が高いので下地センサーなどを利用してしっかりネジで固定しましょう。
天井と距離が近い家具の固定には、つっぱり棒が有効です。天井と家具の距離が遠い家具の固定に使用する場合は、揺れによりつっぱり棒が外れやすくなるので注意が必要です。

テレビや冷蔵庫などの転倒防止には敷くタイプのジェルマットがおすすめです。ジェルマットには使用期限がありますので、定期的に交換しましょう。

ガラス飛散防止フィルムを貼る

ガラスは飛び散ると大変危険です。簡単にガラスの飛び散りを防ぐ対策は、飛散防止用のフィルムを貼ることです。
飛散防止フィルムは、貼る方向や貼る面のサイズをしっかり測ることで効果が向上します。飛散防止用のフィルムを貼る方向のポイントは、破片が飛び散ってほしくない面に貼ることです。

食器棚や姿見、水槽などの割れたら怪我をする家具も多く存在するので、窓ガラス以外にも飛散防止フィルムを活用しましょう。
外までの避難経路の確保

ドアや避難経路をふさがないように、家具配置のレイアウトを工夫しましょう。部屋の出入口や廊下には家具類を置かないように、据え付けの戸棚に収納します。

さらに、引き出しの飛び出しに注意して、置く方向を考えましょう。

子ども部屋や寝室にはあまり物を置かない

寝室や子供部屋には極力物を置かず、整理整頓を心がけましょう。寝室に物が多いと地震が起こった際、寝ているところに物が落ちてきたり家具が倒れたりして危険です。
さらに睡眠中に地震が起きた場合、地震の揺れによる驚きに加えて、部屋が暗く日中より気が動転してしまいます。いつもより慌てて避難しようとしているところに物が多いと、避難経路が狭くなり、転んでけがをしてしまう危険性があります。

子ども部屋の背の低い家具でも、子どもの目線にたってみると倒れてきたときに危険なことがわかります。
位置が高いところに物を置くのは控えて、寝室や子ども部屋にどうしても物を置く場合はしっかり固定しましょう。

家の外でできる地震対策

地震の揺れによって家が受けるダメージは

  • 外壁のひび割れ
  • 塀の倒壊

以上のことが考えられます。

室内から避難しても、屋外の避難経路を確保しておかないことには避難場所へ向かうことも困難になってしまいます。
ですので、けがをせずスムーズに避難するためにも、家の外の対策も行っておきましょう。

ブロック塀の確認

ブロック塀は法律の基準を満たしていないと、大きな揺れが来た時に簡単に倒壊してとても危険です。

国土交通省が薦めているブロック塀の確認ポイントは、

  • 塀は高さ
  • 塀の厚み
  • 控え壁の有無
  • 塀のひび割れや傾きの有無

以上が簡単に確認できる箇所になります。

基礎や内部の鉄筋の有無は専門業者でないと判断が難しいですが、破損などの気になるところがあれば早めに修理を依頼しましょう。

窓まわりの整理整頓

玄関からの避難が困難になった場合に、窓からの避難経路を考えることになります。無造作に物が置いてあると避難経路として活用できません。
また、窓の外でガーデニングをされている場合は、床にたくさん植物が置いてあると避難時につまずく可能性があります。避難経路を確保できる配置に変更するとよいでしょう。

いざという時に素早く避難できるよう、日頃から整理整頓を心がけましょう。

 

家のお困り事はこちらからお問い合わせください

CONTACT

お問い合わせ

お電話またはメールフォームからお問い合わせください。

アフターサービス
修理・補修・お手入れのご相談

ファミエス事業部
診断・リフォーム・お困りごとのご相談

ページトップへ