サニタリー

2023年5月16日 公開

Q.キッチンシンクのお手入れ方法を教えてください。

ピカピカのシンクを保つための方法をご紹介します。

ピカピカと輝いているステンレスのシンクは、清潔感があって見た目も気持ちがよいもの。丈夫で美しいステンレスですが、その美しさを保つためには、毎日のちょっとしたお手入れが欠かせません。

そこで今回は、毎日したいお手入れの方法と、頑固な汚れの落とし方をご紹介します。

毎日したいお手入れ

こまめにお手入れをして、頑固な汚れを防ぎましょう。

シンクの水滴はこまめに拭き取る

ステンレスは、手入れを怠ると次第に輝きが失せていきます。主な原因は水道水に含まれる塩素です。シンクに付いた水滴をそのままにしておくと、水分だけが蒸発し、残った塩素が付着してそれがステンレスのくもりとなります。そうなるとますます汚れやホコリが付きやすくなるので、使用後はこまめに水滴を拭き取っておきましょう。

塩素系漂白剤もステンレスにはよくありません。シンクで漂白剤を使用したら、水でよく流しておきましょう。

1日1回シンクも洗う

シンクを美しく保つには、1日1回、夕食後の片付けが終わったら、ついでにシンクも洗っておきます。台所用洗剤をスポンジにつけて、シンクをぐるりとひとなでします。その後に水洗いをし、最後に乾いた布で水滴を拭き取ります。仕上げに少量の植物油をボロ布につけて拭いておくと、表面が被膜され、水や汚れが付きにくくなります。

シンクと一緒に、排水口の受け皿やトラップも1日1回、タワシで洗っておくとぬめりがつくこともありません。

汚れの種類別 お手入れ方法

キッチンシンクの汚れには大きく分けて5つの種類があります。
それぞれ汚れの原因や特性が違うため、同じ方法で掃除をしても、汚れをスッキリ取り除くのは難しいです。汚れや洗剤の種類を正しく押さえておくとよいでしょう。

▶キッチンの汚れと洗剤の種類

①油汚れ→食品の油や皮脂がこびりついたもの
②サビ汚れ→水や調味料の腐食や包丁などから移ったサビ
③ぬめり汚れ→食べカスや生ごみに繁殖した雑菌
④黒カビ汚れ→パッキンの継ぎ目やひび割れに繁殖したカビ
⑤水垢汚れ→水道水に含まれるミネラル分や石鹸カス

①油汚れ

日々の調理や食品、食べ残しから出る油汚れは、食器洗い洗剤とスポンジで洗い落とせばOKです。食器洗い洗剤でも落ちない頑固な油汚れには、アルカリ性の洗剤、重曹などを使用しましょう。

しつこい油汚れは【重曹ペースト】でスッキリ

キッチンシンクの隅に固着してしまった油汚れや、蛇口のハンドルなどよく触る場所にこびりついた皮脂などは、アルカリ性の重曹の出番です。
重曹と水の割合を2:1で混ぜ合わせた緩いペースト状の「重曹ペースト」を油汚れに塗り、スポンジでやさしくこすりましょう。あとは水を流すだけで、油汚れはキレイに落ちていきます。

②サビ汚れ

塩や醤油をこぼして時間が経ったあとの赤さびや、蛇口周りの青サビも、油汚れと同じく酸性の汚れ。アルカリ性の洗剤を使うとキレイに落ちます。
サビのある部分やその周辺を掃除してあらかじめ汚れを落としておき、粉末の重曹を直接かけてメラミンスポンジでサビをこすり落とし、水で洗い流します。

サビ汚れで怖いのは「もらいサビ」。洗い落としたサビや包丁のサビが移って、別の部分に新たなサビを呼ぶこともあるので、サビの掃除をして水で洗い流したあとは、キレイに乾拭きをしておきましょう。

③ぬめり汚れ

排水口や蛇口の根本、スポンジトレイやシンクの隅など、掃除しにくい場所はぬめりがち。このぬめりの正体は、食材のカスや油分などを栄養にした雑菌です。

ぬめり汚れは、食材の石鹸カスなどの汚れを取り除くだけでなく、ぬめりの元となる雑菌を除菌するのが一番です。ぬめりのある場所は不衛生なので、手やスポンジなどで直接触るのは避け、除菌・漂白剤を吹きかけて雑菌を分解しましょう。
塩素系漂白剤やクリームクレンザーを吹きかけ、5~10分程度放置したあと水で流せば、ぬめりはスッキリなくなります。

④黒カビ汚れ

黒カビの正体は「クラドスポリウム」といい、空気中に自然に存在しています。空気中にいる間は目に見えませんが、水分やエサとなる皮脂・食べカスなどがあると繁殖し、目に見える黒カビ汚れとなります。

黒カビ汚れが目立つ場所といえば、キッチンシンクと壁・カウンターなどの継ぎ目など。継ぎ目で水の染み込みを防いでくれるパッキンは主にシリコンが使われますが、飛び散った水や油などで汚れたまま放置しておくと、奥深くにカビが根を張ってしつこい黒ずみになってしまいます。
まずは繁殖のもととなる水分や油分をこまめに拭き取っておくことが大切。そして、奥深くに根を張ったカビを除菌する必要があります。

【漂白剤】を塗り付けて、黒カビを根から除菌・漂白する!

黒ずんだパッキンのお手入れには、除菌・漂白剤を。
割りばしの先にキッチンペーパーや不要になった布などを巻き付け、除菌・漂白剤を染み込ませて、パッキンに塗り付けます。しばらく放置したら、よく水拭きをしたあと、乾拭きします。

⑤水垢汚れ

水垢汚れは、シンクの水栓周りなどに付着する、白くザラついた汚れのこと。触るとカチカチ、ザラザラ。いかにも頑固そうな汚れです。

水垢汚れの正体は、水道水に含まれるケイ酸やミネラル、カルシウムなど。水道の水を使ううちに水分だけが蒸発し、これらの成分が蓄積したのもです。
この汚れはアルカリ性。これまでの汚れとは異なり、酸性洗剤やクエン酸、酢などで中和して落とします。

【クエン酸水】のパックで水垢を退治

粉末状のクエン酸を、水100mlに対して小さじ1/2の割合で混ぜ合わせ、クエン酸水を作ります。汚れの濃さに応じてクエン酸の量を増やし、濃度を上げても良いです。クエン酸水ではなくレモン果汁を使う場合は、薄めず原液のまま使いましょう。
水垢がこびりついた部分にキッチンペーパーをかぶせて、クエン酸水をたっぷりと吹き付け、水分が蒸発しないようラップをかけて30分~2時間ほど放置します。
これで水垢がやわらかくなって、こすり落とせるようになりますが、クエン酸やレモン果汁が残ったままにならないよう、しっかりと水で洗い流すのをお忘れなく。

酸性洗剤を使っても固く付着して取れない水垢は、金属のタワシや重曹のクレンザーでこすり落とす方法もあります。
ただし、この方法はキッチンシンクの表面を傷つけることもあり、新たな汚れやサビにつながる場合もあるので、取れない水垢になるまえに掃除することを習慣にできるとよいですね。

お手入れのときに気を付けたいこと

▶シンクについた塩素系漂白剤はすぐに洗い流す

シンクで塩素系漂白剤を使ったときは、すぐに水で洗い流してください。
ステンレスに塩素が付着すると、くもりやサビの原因になります。

▶塩素系漂白剤と酸性の洗剤は混ざると危険です

塩素系漂白剤と酸性の洗剤は合わせて使用しないでください。
有毒な塩素ガスが発生して危険です。

▶塩素系漂白剤を使用するときは換気を忘れずに

塩素系漂白剤を使用するときは、窓を開けて換気扇を回しながら作業しましょう。

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