住まいの豆知識

2022年10月18日 公開

Q.人とペットが快適に暮らすためのコツを教えてください。

ペットの習性を理解して、工夫したり便利なアイテムを上手く活用しましょう。

大切な家族の一員でもあるペット。犬や猫を飼っている人にとっては、人間だけじゃなく愛犬愛猫にとっても快適な住まいを実現できるかどうかが大切な要素になるでしょう。
今回は、人とペットがストレスなく快適に暮らすために知っておきたい、工夫や防音・防臭対策、ペットとの暮らしを快適にする便利アイテムをご紹介します。

犬・猫の習性を理解する

犬や猫にとって快適な環境を整えるためには、習性をきちんと理解しておくことが第一歩となります。

『犬』の習性

・こまめな散歩が必要
・狭いところが安心する
・孤立した環境が苦手
・寒さに強いが暑さが苦手
・好奇心が強い

犬は狭いところが好きですが、寂しがりやな一面もあり孤立した環境は苦手としています。家族の一員として、なるべく家族と一緒に過ごせる環境を好むのです。
さらに、寒さに強い一方で、夏の暑さを苦手としています。体温調整のためにお腹を冷やせるようなタイルなどがあると安心です。

『猫』の習性

・高いところが好き
・身を隠せる狭い場所が安心する
・日当たりのいい場所が好き
・不潔な環境は苦手
・縄張り意識が強い

猫は、外敵や獲物を発見しやすいなどの理由から、高いところや身を隠せる狭い場所を好む傾向があります。また、体温を保ったり身体に付いたダニを駆除したりするために、日当たりのいい場所も必要です。
キレイ好きな面が強く、汚れたトイレなどの不潔な環境は嫌がります。また、縄張り意識が強いため、きちんとテリトリーを確保できないとストレスを感じてしまうこともあります。

ペットが安全に暮らせる室内の工夫

ケガや事故を防ぐために工夫しておきたい、家の安全性を高める工夫を『犬』『猫』別にご紹介します。

『犬』家の安全性を高める工夫
足に負担のかからない床材を使用する

つるつるとした床材は掃除がしやすいですが、滑る床は犬にとっては歩きにくく踏ん張りがきかないため、走ったり飛び回ったりした際にケガをしてしまうこともあります。
頻繁に歩き回る場所にはクッション性のある素材やコルク材、滑りにくい無垢材フローリングなどを使用すると安心です。

階段の段差を緩やかにする

犬にとって、階段は適度な運動ができる遊び場です。しかし、年齢を重ねた時には段差が足腰に負担をかけてしまう恐れがあるので、なるべく段差は低めに、傾斜は緩やかにしておくと良いでしょう。

キッチンへの侵入を防ぐ

好奇心旺盛な犬にとって、キッチンは火元や刃物がある危険なエリアとなります。侵入を防ぐために、ペットフェンスを設置できるようなつくりにしておくと安心です。

その他の注意点

犬が通りそうなルートのコンセントの位置をできるだけ高くしておくと安心です。また、小さな犬は浴槽でおぼれてしまう危険性があるので、浴室ドアの開閉方向を工夫する必要もあります。
庭を設ける場合は、植える植物や使用する薬品にも注意しておきましょう。犬にとって有害になる場合があるため、使用上の注意点を細かくチェックすることが大切です。

『猫』家の安全性を高める工夫
キッチンに近づかないような工夫をする

キッチンは火元や電源コード、刃物などの猫にとって危険な要素が数多く存在する場所です。そのため、まずはキッチンの独立性が高い間取りづくりと、侵入防止用の柵を設けられるスペースを確保しましょう。
また、ネコは電源コードをかじって遊んでしまうこともあるため、コードカバーなどで覆うなど事故が起こらないようにする工夫も必要です。

落下防止措置を行う

猫は高いところを好む一方、落下の体制や着地場所によってはケガを負ってしまうこともあります。ベランダなどの高所は柵の隙間を狭めて、落下しないようにしましょう。

脱走しないように戸締りを徹底する

猫はたとえ快適な室内環境を整えていても、外の世界が気になって脱走してしまうことがあります。そのため、脱走しそうなスペースをあらかじめ把握したうえで、窓や扉の戸締りを徹底することも大切です。

庭や観葉植物にも注意する

一戸建てを持つ場合には、庭に植える植物や使用する薬品などにも注意しておきましょう。猫にとって有害な種類を事前に調べておき、誤飲や誤食が起こらないように心がけることが大切です。

防音・防臭対策も忘れずに

鳴き声やトイレのニオイなど、人もペットも快適に暮らせるようにしっかりと対策を行いましょう。

近隣への影響を考えた防音対策

鳴き声は、窓から外へ音が漏れていることが多いです。ペアガラスや内窓、音の漏れにくい樹脂サッシなどを設置したり、厚手のカーテンや防音カーテンを取り付けることで軽減できます。
足音は、床に厚みと重量のある防音マットをひくことで軽減できます。防音マットを選ぶとき、パイルがループ状になっているものですと、ペットの爪がマットに引っ掛かり爪を痛めてしまう可能性があるため、できるだけ避けましょう。

トイレの設置場所を工夫する

ニオイ対策の基本は、トイレの設置場所を工夫することにあります。トイレは普段の生活でニオイが気にならず、掃除しやすい場所に設置することが大切です。
また猫は、排泄物を隠す習性があるため、できるだけ人目が気にならないような場所に設置してあげることもポイントです。

換気や掃除をこまめに行う

トイレを清潔にすることも大切です。排泄物は長時間放置しないで取り除き、トイレ周りも抗菌タイプのウエットティッシュなどで拭いて、ニオイの元を取り除きましょう。
トイレだけでなく、壁や床にもニオイがしみ込みやすいので、水拭きして消臭スプレーをかけるとニオイがしにくくなります。

ニオイを吸収してくれるクロスやタイルを設置する

壁には調湿・脱臭機能を持つ「エコカラット」や消臭効果のあるクロスをはる。ペットスペースの床をタイルや化粧シートタイプのフロア材にすると、液体汚れも染み込むことなく簡単に掃除ができます。

ペットとの暮らしを快適にする便利アイテム

最後に、犬や猫が快適に過ごせるような住宅の設備を紹介します。

『犬』との暮らしを快適にする便利アイテム
ドアクローザー

ドアクローザーは、ドアの激しい開閉を防ぎ、犬がケガをしてしまうのを予防できるアイテムです。衝撃音を予防してくれる役割もあるため、通り道になりそうなドアに導入すると便利です。

ペットの飼育に適した壁材・床材

脱臭と湿度調整機能をそなえた壁にすることで、トイレのニオイを抑えて快適な状態を保つことができます。
また、一般のクロスよりもひっかき傷や汚れに強い「ペット対応クロス」というものがあります。抗菌フィルム加工がされており、汚れが落ちやすいのでお手入れも簡単です。

床の上に敷いて使えるマット・カーペット

市販されているコルクマットは衝撃吸収性が高く、撮り替えもしやすいため便利です。万が一汚れてしまっても、一部のみを買い替えるだけで済むため、メンテナンスの心配もありません。
また、汚れてもすぐに水洗いができるタイルカーペットなども便利です。防ダニ加工されていたりと、性能や大きさには豊富なバリエーションがあります。

『猫』との暮らしを快適にする便利アイテム
ブラインドシャッター

ブラインドシャッターは猫の脱走を防ぎつつ、日光や外気を室内に取り込みたいときに便利です。日差しが強すぎるときには採光を自在に調整できるため、猫にとって快適な環境を整えやすくなります。

キャットウォークシェルフ

キャットウォークシェルフは、キャットウォークと収納棚を兼ね備えたアイテムであり、室内スペースを効率的に利用したい場合に便利です。猫に退屈を感じさせないために、さまざまな高さの棚を組み合わせると良いでしょう。

 高耐久性のクロス

室内飼育をする場合にどうしても気になってしまう壁紙のキズや汚れ。そこで猫の飼育に適したクロスをはるのも有効です。
ひっかきに傷に強い「高耐久性クロス」や、人の腰の高さで2層に分けられる「上下張り分けタイプ」などがあります。上下張り分けタイプであれば、全面的な張り替えよりもコストが抑えられるため、万が一キズがついてしまったときにも安心です。

ペットのためのリフォームもお気軽にご相談ください

たとえば、床にタイルを貼るだけで、ひんやりと気持ちのいいお気に入りスペースに!水や汚れに強く、しかもインテリア性にも優れ、まさに一石二鳥です。このほかにも、ライフスタイルやご予算に合わせて「ペットとの快適な暮らし」を実現するリフォームをご提案いたします。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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