外壁・屋根・エクステリア

2022年8月22日 公開

Q.家に蜂の巣ができてしまいました。どう対処すればいいのでしょうか?

巣を見つけたら専門業者にご依頼を!蜂の特徴を知って、巣を作らせない対策をしましょう。

蜂の巣は、家屋の軒下・屋根裏・壁の隙間などに作られてしまうことがあります。巣が一度作られてしまうと、家の周りを働き蜂が飛び交ってしまうので、とても危険な状態に。
今回は、蜂の特徴・蜂の巣が作られやすい場所・蜂の巣を作られないようにする方法をご紹介します。

蜂の種類別 巣の見た目と特徴

巣が作られやすい蜂の種類を大別すると「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」に分けられます。それぞれの、蜂と巣の特徴を把握しておきましょう。

 スズメバチ

スズメバチは種類によって差はありますが、攻撃性は極めて高く、毒性も強力です。
巣の見た目はどの種類も似ていて、初期はとっくりのような形、中期~後期はまん丸な形が特徴です。また、黄色から茶色のような色合いで、マーブル模様になっているのがスズメバチの巣です。

 アシナガバチ

アシナガバチはスズメバチほど攻撃性はありませんが、毒針を持っているので注意が必要です。庭木や軒下などに巣を作るので、庭の手入れや家の出入りのときに、気づかずにアシナガバチに近づいてしまうこともあります。
アシナガバチの巣は育房とよばれる巣穴がむき出しになっていて、お椀をひっくり返したような形が特徴です。

ミツバチ

ミツバチは比較的おとなしい性格で、こちらから手を出さなければ刺してくることはありません。しかし、巣を作られると厄介です。
ミツバチの巣は、巣穴がびっしり並んでいて、個体数が多いのが特徴です。またハチミツがぎっしり詰まっているので、巣に重みがありベタベタです。
家の中に巣が作られたときには、ハチミツで木材をダメにしてしまうなどの被害もあります。

蜂の巣を作られやすい場所

蜂が好む環境、巣をつくりやすい場所をご紹介します。

・雨風の影響を受けない場所(軒下・ウッドデッキ・屋根裏など)

スズメバチやミツバチは、雨風の影響を受けない場所を好みます。特に注意しなければならないのが、軒下・ウッドデッキ・屋根裏などです。
ウッドデッキの場合、食べ残しにも注意が必要です。庭でバーベキューなどをして食べ残しや飲みこぼしを放置していると、蜂がニオイをかぎつけて寄り付く可能性があります。
屋根裏に巣を作られると、ハチミツやフンが木材に深刻なダメージを与えることもあるので注意が必要です。

・閉鎖的な空間(給湯器・エアコンの室外機)

蜂は天敵から身を守るため、閉鎖的な空間を好みます。特に屋外にある給湯器のカバーの内側は雨風も入りにくいので、いつの間にか巣を作る場合もあるでしょう。
室外機の中も注意が必要です。春はエアコンの使用頻度が低く、室外機のファンが回らないため、蜂が入り込んで巣を作る場合があるのです。
給湯器もエアコンの室外機も、中に蜂の巣がある状態で起動したら故障の原因になります。蜂の巣は燃えやすい素材でできており、火災などの危険な状態を引き起こすため、巣を発見したら駆除するまで機器を動かさないようにしましょう。

・栄養が豊富な場所(植え込み・土の中・庭木)

巣の中には成虫や幼虫が沢山いるので、植え込みや土の中、木の根元など、栄養が豊富な場所を好みます。
植え込みや木の近くは、蜂のエサとなる小さな昆虫や、蜜が取れる花が多いので巣が作られていないか注意しましょう。
庭木がある場合は、枝などの高所だけでなく、幹の穴や根本の土を確認しましょう。特にオオスズメバチは、これらの場所に巣を作ることが多いです。

蜂の巣を作らせない!予防・対策方法

蜂の巣の予防方法として、以下の5つがあります。ここではそれぞれのメリット・デメリットや具体的な使用方法をご紹介します。
また、対策は蜂が主に巣を作り始める4~5月頃の春先に行うのが効果的です。逆に7~12月になると、働き蜂の数がどんどん増えていき、巣も巨大になっていきます。エサが少なくなり始める秋ごろや冬前には、蜂たちの攻撃性も高くなるため注意しましょう。

1. 殺虫スプレーを散布する

メリット
・手軽にできる
・駆除剤としても使用できる
デメリット
・植物に悪影響な場合がある。

殺虫スプレーの中には殺虫効果だけでなく、予防効果がある製品があります。それらのスプレーを巣が作られやすい場所に吹きかけておきましょう。1か所あたり5~10秒間、しっかり吹きかけると良いです。
殺虫スプレーの効果持続時間は2週間から1か月。もし危険な蜂が侵入してきたとしても使用できるので一石二鳥です。

2. 蜂が嫌いなニオイである「木酢液」を使う

メリット
・手軽にできる
・植物にやさしい
デメリット
・駆除剤としては利用できない
・ニオイが独特

「木酢液(もくさくえき)」とは、ブナやカシなどの木炭を焼いて発生した煙を冷却し、液化させたものです。
木酢液は植物が燃えるような独特のニオイがあり、蜂はこのニオイを避ける習性があります。ただし殺虫効果はないため、蜂に直接吹きかけても効果はありません。
使用方法は簡単で、製品が指定している濃度まで木酢液を希釈し、スプレー容器などに入れて散布するだけです。

3. 水をまく

メリット
・手軽にできる
デメリット
・頻繁にやると、木材が腐ってしまうことも
・効果の持続時間が短い

蜂は乾いた場所に巣を作る傾向があるので、水をまくだけでも効果があります。ただし、頻度が高いと木材が腐ってしまうリスクがあるうえに、すぐに乾いてしまうというデメリットもあります。

4. 蜂用の捕虫器で女王蜂を捕まえる

メリット
・問題を根本的に解決できる
デメリット
・女王蜂が罠にかかるとは限らない

4月頃は、女王蜂が単独で巣作りをすることが多いです。そのためこの時期に女王蜂を捕らえると、結果的に巣作りを防止できます。
なるべく庭木などの緑の近くに設置するのが効果的。製品によって異なりますが、およそ30日間ほどで有効期限が切れるので、交換するのを忘れないようにしましょう。

5. 床下や換気口、室外機などを物理的にブロックする

メリット
・確実に予防できる
デメリット
・コストがかかる

床下や換気口、室外機にフィルターや防虫ネットを設置して、蜂の侵入を物理的にブロックしましょう。
網目がなるべく細かい製品を選ぶのがポイントです。蜂のサイズを考えると、最低でも1cm以下の網目が望ましいです。ただし引火のリスクがあるので、給湯器に防虫ネットを使うのは避けてください。
室外機の場合は専用カバーがおすすめです。遮熱効果が付属しているものを選べば、冷房機能を効率的にすることもできます。

 

蜂の巣ができてしまったときの対処法

蜂の巣駆除の専門業者に依頼

巣が小さい場合でも、駆除は業者に依頼した方が良いです。自分で用具を準備する必要がないうえ、刺されるリスクを最小限にできるからです。業者によっては現地調査が必要な場合もあるので、早めに連絡しておくと安心です。
ちなみに、自治体によっては蜂の巣駆除を無料でおこなったり、補助金を支給したりする制度もあります。まずは地域の自治体に問い合わせておくと、お得に蜂の巣駆除ができるかもしれません。

巣が小さいうちは自力で駆除も可能

蜂の巣駆除は専門業者に依頼した方が安心ですが、10cm未満の小さい蜂の巣なら、殺虫スプレーや捕虫器を使って自分でも駆除できます。
ただし巣が10cmを超える大きさのときや、蜂の数が多いときには、自分で駆除せずに専門業者に依頼しましょう。

 

蜂の巣・蜂の被害にお困りの方は、お気軽にこちらからお問い合わせください


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