外壁・屋根・エクステリア
2022年6月20日 公開
Q.外壁のコケや汚れをキレイにする方法はありますか?
程度が軽い汚れでしたら、ご自身でも落とすことができます。
新築から何年も経つと、外壁の汚れが気になってきます。汚れは外壁の塗膜を劣化させるので、放置はよくありません。
外壁のコケや汚れは、日当たり、家の立地、周囲の環境、年月の経過など、様々な原因が考えられます。ひどい汚れになると業者に頼む必要がありますが、程度が軽い汚れでしたらご自身でも落とすことができます。
今回は自分でできる、外壁の汚れを落とす方法、ふだんのお手入れをご紹介します。外壁の汚れで悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
外壁の汚れの種類と原因
まずは外壁汚れの種類と原因について見ていきましょう。ひとくちに外壁の汚れといっても、原因は様々であり、対処方法も異なります。ご自宅の外壁の汚れはどれに当てはまるか、確認しましょう。
1. コケ汚れ
・日当たりの悪い面に湿気が多くなることで発生する
・緑色の汚れ
2. カビ汚れ
・日当たりの悪い面に湿気が多くなることで発生する
・黒ずんだような汚れ
3. 雨汚れ(雨だれ)
・外壁の汚れで雨が流れきらずに跡になって発生する
・上から下に向かって黒い筋のようになった汚れ
4. ホコリ・排気ガスによる汚れ
・空気中のホコリや排気ガスが外壁の凹凸の間に入り込んで発生する
・黒~灰色の油汚れのような汚れ
5. サビ
・金属製の外壁材の表面が経年劣化で酸化することで起こる
・赤または白いサビ汚れ
6. 塗膜の色あせ
・外壁の塗膜が経年劣化で防水性を失うことで起こる(チョーキング現象)
・外壁の色が塗装時よりも薄く、白っぽくなる
汚れの種類別 お掃除方法
外壁の汚れ落としを自分でやる時は、基本的に以下の手順で進めます。
①上から下へホースで壁に水をかけ、簡単に汚れを洗い流す
②水で落ちなかった汚れをブラシやスポンジ、洗剤で洗う
③最後に念入りに水を流して洗う
ブラシやスポンジは、外壁の表面にある塗膜を傷つけないために、柔らかいものを選びましょう。
スポンジやブラシで落ちないときは、家庭用の高圧洗浄機を使いましょう。高圧洗浄機は高圧で水を噴射し、外壁についた汚れをはじき飛ばすことができます。しつこい汚れも落とせる便利な機械ですが、以下にご注意ください。
・音が出る(静音タイプもある)
・近隣に水が飛散しやすい
・塗膜を傷つけて外壁の劣化を早めることもある
・水圧が強く、当たったものを壊す恐れがある
その他、人に向けると大変危険ですので、取り扱いには注意しましょう。
1. コケ汚れ
外壁のコケ汚れは、日当たりの悪い北向きの外壁などで発生する汚れです。日の当たらない箇所に湿気が多くなることでコケが繁殖し、緑色の汚れが広がります。
程度が軽ければ自分で落とすことができます。高圧洗浄機、外壁汚れ専用クリーナーでの洗浄がおすすめです。
2. カビ汚れ
外壁のカビ汚れは、コケ汚れと同じく日当たりの悪い外壁などで発生します。湿気によって黒いカビが生え、少し広がっていきます。
程度が軽ければ自分で落とすことができます。高圧洗浄機、外壁汚れ専用クリーナーでの洗浄がおすすめです。
3. 雨汚れ(雨だれ)
外壁の雨汚れは、雨によって浮いた外壁の汚れが流れ切らずに跡が残ってしまったもののことを指します。外壁の上から下の方に向かって黒い筋のようになるのが特徴です。
高圧洗浄機・外壁汚れ専用クリーナーでの洗浄などを用いることで落とすことができます。程度が軽い場合は、ブラシでも落とすことができます。
4. ホコリ・排気ガスによる汚れ
大気中のホコリや排気ガスが外壁の凹凸に入り込むことで、黒ずみのような汚れになることがあります。カビや黒ずみとは異なり、やや茶色がかっていたり、油汚れのようになっていたりするのが特徴です。
高圧洗浄機や重曹を付けたブラシで落とせる場合もあります。
5. サビ
外壁のサビは、金属の外壁材の表面が経年劣化や損傷などで酸化することで起こります。また、外壁が金属でなくても、外壁に接する物の金属部が錆びることで、外壁にもサビ汚れが広がることがあります。
洗浄で落とすことができないので、解決したいときは外壁の塗装が必要になります。
6. 塗膜の色あせ
外壁の塗膜があせて、汚れに見えることもあります。この場合、外壁の色が塗装した当時よりも白っぽくなり、触ると手に粉がつくようになります。
これはチョーキングと呼ばれる現象で、塗膜が紫外線などによって劣化し、防水性を失うことで起こります。チョーキングは洗浄では解決できないので、外壁の塗装が必要になります。
ひどい汚れを防ぐためにしたい ふだんのお手入れ
■ 外壁の周囲は風通しをよくする
北側の日が当たらない壁や、植え込みの近くの壁は、じめじめとしていてカビやコケが生えやすいところです。カビやコケを防ぐには、外壁の近くの植え込みをこまめに刈り込んだり、物を置かないようにして、いつも風通しをよくしておくことです。
コケはしだいに壁づたいに広がるので、定期的に家の外側も点検し、少しでもカビ・コケを見つけたらすぐに落としておきましょう。
■ 季節に1度は水洗いをする
外壁はアクリル系弾性塗料仕上げがされていますので、ふだんのお手入れは水洗いが基本です。
季節に1度、ホースで水をかけながらやわらかいブラシやスポンジで、ホコリや泥を洗い流します。水洗いで落ちない場合は、中性洗剤をぬるま湯に溶かしたものをブラシなどにつけてこすり、その後に水洗いをして洗剤を落とします。
自然乾燥となりますので、天気のよい日を選び、砂埃の舞うような日は避けるようにしましょう。
外壁の塗り替えは10~20年が目安
外壁は紫外線や雨風を受けて時間とともに少しずつ傷んできます。見た目の美しさはもちろん、住まいを長持ちさせるためには、定期的に外壁を塗り替える必要があります。
周辺の環境によっても異なりますが、塗り替えの目安はおよそ10~20年※です。耐久性が気になるようでしたら、1度セキスイファミエスにご相談ください。
汚れが目立つがまだ塗り替えるには早いという場合は、外壁全体を高圧洗浄する方法があります。それだけでも、見違えるようにきれいになります。費用も塗り替えより低額ですので、入居後5年を経過したらセキスイファミエスにご相談ください。
※現在の塗装の仕様・建物の環境などにより前後します。塗り替えの適切な時期を逃がし、外壁の劣化が進んでからではせっかく塗装をしても長持ちしません。外壁の良好な状態を長く維持するために早めの塗り替えをおすすめしています。