給湯器・エコキュート

2022年5月17日 公開

Q.給湯器をエコキュートにしようか迷っています。どういうものか教えてください。

エコキュートのメリット・デメリットとは?トラブル別の対応方法をご紹介!

「エコキュート」という名前や給湯器であることは知っていても、詳しくはよくわからないという方は少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなエコキュートのメリット・デメリット、メンテナンス方法、トラブル別の対応方法をご紹介します。
エコキュートの導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

エコキュートとは?

エコキュートとは、空気の熱を使って効率よくお湯を沸かす貯湯式の高効率給湯器です。空気の熱と電気を利用してお湯を作る技術を「ヒートポンプ技術」と呼びます。
給湯器というと、ガスや灯油を燃焼させたり電気ヒーターを使ったりするイメージがありますが、エコキュートは空気の熱の力使うので、他の給湯器より効率よくできているのが特徴です。

 エコキュートの一般的な使い方

基本的にエコキュートは、夜間の料金が格安な電気料金プランを選択したり、お湯の使用量を設定して、運転開始や運転時間を制御しながら毎日夜間にお湯を沸かします。

 エコキュートとガス給湯機の違い

簡単に説明すると、エコキュートは貯湯式でガス給湯器は瞬間式です。これは、貯めたものを利用するか、利用に合わせて瞬間的に補充するかの違いです。
そして、お湯を沸かすためのエネルギー源が違います。エコキュートは空気の熱から電気を利用してお湯を作ります。一方で、ガス給湯機は都市ガスやプロパンガスなどのガスを燃やしてお湯を沸かしています。

 

エコキュートのメリット・デメリット

 メリット

・電気代の安い深夜電力を利用するため、光熱費が安い
・断水時などにはタンク内の水を非常用水として使える
・停電が起きてもタンクから水を取り出すことができる
・種類が豊富で自分に合った製品を選べる

エコキュートと太陽光発電システムを組み合わせることで、電気代などの光熱費を大幅に減らすことができます。太陽光発電システムなら災害時にも発電できるので、停電でも安心。さらにエコキュートのタンク内に水があるので、断水があっても数日間は水を使うことができます。
また、お湯を沸かすときに火を発生させないため、火災が発生する可能性がとても低くなっています。小さな子どものいる家庭や、高齢者世帯が安心して暮らすことができる。それも、エコキュートのメリットのひとつです。

 デメリット

・すぐにお湯が出ない
・使いすぎると湯切れが起こる
・深夜に低周波騒音を起こす可能性がある
・空気の熱を利用するため、冬は効率が下がり光熱費が上がる

そのほかに、ガス給湯器と比べると水圧が低いためシャワーの勢いが弱くなったり、貯湯タンクはとても大きいため、室外に一畳分くらいのスペースが必要になります。
また、タンク内の衛生環境を考えると、飲用にも適しません。

 

エコキュートのメンテナンス方法

■ 風呂配管の洗浄

浴槽とエコキュートの間には、風呂配管があります。使用中は、ここをお湯が循環するため、汚れがつきにくい箇所ではあります。しかし、運転が停止しているときは、水が溜まって汚れがつきやすくなります。自動洗浄機能がついているエコキュートが多いですが、そうでない場合は、手動での洗浄が必要です。半年に1回は洗浄液を使って洗浄しましょう。

■ 浴槽フィルターの洗浄

浴槽フィルターは目詰まりしていると、追い炊きができなくなることがあります。浴槽についているフィルターを取り外します。そしてブラシを使って洗いましょう。

■ 漏電遮断器の点検

エコキュートには漏電発生時に電気を遮断する機能が搭載されています。この機能がきちんと作動するかを定期的に確認する必要があります。

■ 配管の点検

配管の接続部には、パッキンやシールが使用されています。これらのパッキンやシールはシリコンやゴムで作られているので、日が経つと劣化し、水漏れを起こす可能性があります。ときどき、水漏れを起こしていないかを目視で確認しましょう。

■ タンク内の掃除

エコキュートのメンテナンスで最も重要なのは、タンク内の掃除です。掃除の手順は、メーカーによって多少違います。取扱説明書に書かれていますので、手順に沿って行いましょう。タンク内の掃除は基本的には、タンクの底面にある排水栓を開き、沈殿物を排出します。その機器の種類にもよりますが3分ほど排水を行えば、タンク内の沈殿物のほとんどは取り除くことができるでしょう。
掃除をしていないと、沈殿物が給湯管に流れ、浴槽のお湯に沈殿物が浮くことも。そうなると、メーカーにメンテナンスを依頼する必要があります。ご自身で定期的にメンテナンスをすると、メーカーに依頼することなく、お金をかけずに済むので定期的なメンテナンスはとても大切です。

 

エコキュートでよくあるトラブルと対応方法

■ 水しか出てこない

[不具合の原因]
・電源ブレーカーが「切」になっている
・炊き上げの設定を「休止」にしている
・各配管及び配管接続部に水漏れがある
・風呂自動運転(保温・たし湯)中や追い炊き、高温さし湯、たし湯開始直後なので、冷たい水が出ている

[対応方法]
・電源ブレーカーを「入」にする
・炊き上げの設定を「運転」にする
・水道業者に依頼する(水漏れ)
・浴槽への給湯作動時以外にお湯が出るか確認する

■ お湯が止まらない

[不具合の原因]
・水回りを制御する装置(注湯弁や電磁弁、あるいは注湯電磁弁など)の故障

[対応方法]
・メーカーや施工店に修理か交換を依頼(業者が訪問するまでタンク側の給水栓を閉め、お湯の放出を止めておきましょう)

■ タンクから水漏れしている

[不具合の原因]
・逃し弁の故障(逃し弁レバーを数回上下に動かしても止まらなければ)
・パッキンが経年劣化でひび割れしている
・凍結や経年劣化で配管が破損している

[対応方法]
・メーカーや施工店に修理や交換を依頼(逃し弁の故障、パッキンの劣化)
・水回りトラブルの専門の業者に依頼(配管の破損)(業者が訪問するまで、止水栓を閉めて水漏れを防ぎましょう)

■ シャワーの温度にムラがある

[不具合の原因]
・混合水栓あるいはサーモスタット水栓の故障
・シングルレバーの故障(浴室または台所単体の場合)
・各センサーの不具合、エコキュート自体の故障(浴室と台所、両方の温度にムラがある場合)

[対応方法]
・メーカーや施工店に修理か交換を依頼

■ 凍結してしまった

[不具合の原因]
・外気温の低下による、風呂配管や給湯配管の凍結

[対応方法]
・外気温の上昇を待つ
・35℃前後のぬるま湯をかけて凍結箇所を暖める
・凍結予防運転を利用する
・凍結防止用のヒーターやカバーを取り付ける

■ いつもよりシャワーの水圧が弱い

[不具合の原因]
・台所や洗面所など、別の場所と同時使用
・給湯の設定温度を下げ、蛇口の温度設定を上げた
・止水栓が半ば閉まっている
・フィルターが詰まっている
・配管が水漏れを起こしている
・給水装置にトラブルが生じている

[対応方法]
・別の場所と同時使用を控える
・温度設定を適切に設定し直す
・止水栓が開いているか確認する
・目詰まりを起こしていたらフィルターを掃除する
・水回りのトラブル専門の業者・管理組合などに依頼(配管の水漏れ、給水配置のトラブル)

■ エラーコードが表示されている

[不具合の原因]
・エラーコードにより様々
・エコキュートの故障

[対応方法]
・取扱説明書を参照して対応する
・メーカーや施工店に修理か交換を依頼

 

エコキュートの導入をご検討の方・給湯器のトラブルのご相談は、お気軽にこちらからお問い合わせください


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